留学・海外語学研修報告

ドイツ留学体験 長谷部 裕子
1.留学前の気持ち
2.現地の様子
3.帰国後の気持ち
4.就職活動に生かしたこと

カナダ トロント海外語学研修体験報告 後藤 弘太郎
海外語学研修交流会の風景
海外語学研修交流会の風景


1.留学前の気持ち

 私が留学を決意したのは、大学に入ってから専門として学び始めたドイツ語を、決して中途半端に終わらせたくなかったことと、自らの可能性を大学という場だけではなく、グローバルな視野で物事を考えられる海外で試してみたいという気持ちがあったからです。そのため、まずは学科の提携校枠に応募し、それで自らの可能性を試してみたわけです。結果、提携校枠への留学を獲得し、1年間の留学が実現しました。
 こう聞けば、聞こえはいいかもしれませんが、それなりに苦労もあったわけです。まず、留学するためにある程度ドイツ語力を高めなければ話になりません。そのため、毎日リスニングを行ったり、積極的に外国人講師の先生と話したりするということを続けました。それから、単に語学の知識だけあってもダメなので、ドイツに関する知識は勿論、その周辺諸国に関する情報等を出来る限りで集めることもしました。
 また、提携校留学というのは、語学コースに参加していればいいというわけではありません。語学だけを中心に伸ばしたいと思うならば、語学学校で構わないと思いますし、むしろその方が効率は良いと思います。けれど、提携大学留学となったからには、目的意識を持つことが大切だと思います。つまり、研究できる環境が整っているのだから、それを利用しない手はないということなのです。私の場合、既に3年生の夏ごろから卒論のテーマを絞り、それに関する研究を自分なりに進めていました。その内容が、日本国内にいては調べないことが多かったため、また、日本人として育ってきた私には理解できないこともあったため、そういったことを調べたいという気持ちから、提携校留学を選んだということもあります。そういった目的をきちんと持っていたことも手伝って、提携先の大学で1年かけて卒論テーマのことを基礎から取り組むことができ、最終的には卒論に必要な資料を持ち帰るということもできました。日本にいては海外でしか発行されていない文献を集めるには必要以上に時間がかかってしまいます。そういった意味でも、目的意識をきちんと持てば、帰国後の進む道も自ずと定まると思います。
 他に必要なのは、周りの理解をきちんと得ることですね。周りの協力なくしては、どんな留学も成功しないと思います。きちんと両親と話し合い、留学したい意志を理解してもらったほうが無難です。


2.現地の様子

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 私が留学した先は、ドイツのケルン大学でした。ケルン大聖堂で も知られている通り、かなり大きな街で、街そのものが大学街と言っても過言ではないほどです。宗教的に色濃い街でもあるので、そういった方面で勉強している学生にとっては有利なところだと思います。
 ただ、県大とは大きく違って、学生数63000、普通の家のようなところまでキャンパスだったり研究室だったりします。入学の手続きを行った段階から、向こうでの住む所やその他のことをいろいろと世話してもらえますが、基本的に全てを決めるのは自分です。拒否する権利もあることは念頭に置いておくべきだと思います。住む所に関しては、一人暮らしということはまずないです。2〜4人でのシェア形式になり、いろんな国の人たちとの折り合いが少し難しいところです。それも一つの社会勉強だと思って暮らすと、いろんなことが見えてくるかもしれません。


3.帰国後の気持ち

  帰国する少し前というのは、大体どの言語でも同じだと思うのですが、かなりその国の言葉に慣れてきて、「自分はこんなに話せるようになったんだ」という感覚になると思います。実際に話せるようになっているわけですし。それを帰国後、日本語以外の言語を殆ど聞けなくなる状況では、語学力が低下するのは目に見えています。だから、帰国後は何とかして、ドイツで身につけたドイツ語というのを低下させまいと躍起になりました。ドイツ語のラジオ放送をインターネットを介して聞いたり、ドイツ語の本を読んだりといろいろやってはいますが、やはりドイツにいた時ほどドイツ語に触れられるわけではありません。だから語学力をどう維持させるかが、大きな問題だと思っています。
 語学力は別として、帰国後はかなり逆カルチャーショックがありました。例えば、日本人はせかせかしすぎだということ。決して悪いことではないと思うのですが、見ていて目まぐるしいと言われてしまっても仕方ないですよね。だから、帰国後しばらくは、そんな日本での周りの考え方に合わせられませんでしたが、所変われば事情も変わるで、これが日本なんだなと改めて実感させられた限りです。今の私は完全にジャパナイズされてせかせかしています。
 けれど、そう考えられたのも、一度日本を離れたことで、日本という国を客観的に見る機会を得ることが出来たからだと思っています。留学というのは、単に語学習得や専門知識習得だけが目的ではありません。様々な視点から自分の環境を見直し、いろんなことを学ぶチャンスでもあります。留学で培ってきた物事の考え方や、そこでの経験・知識といったものは、語学習得以上に意味のあることではないかなと思います。留学というものを単なる語学習得の手段として考えるのではなく、今までの自分を一新する気持ちで捉えると、いろんな方向性が帰国後に見えてきます。


4.就職活動に生かしたこと

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 就職活動の際、開学留学経験というのは、エントリーシートや履歴書に書くには、かなり見栄えの良い履歴です。実際に私もその点では、かなり自信を持つことが出来ました。しかしそれと同時に、突っ込まれやすいポイントだということも忘れないで下さい。
 就職活動で面接に進むにつれ、面接官が大抵留学のところで目を留め、こう質問してきます。「うちではドイツ語を使う機会がありません。留学をしていたなら、どうしてドイツ語を使う企業を選ばなかったんですか?」と。出来れば、ドイツ語を使った職業に就きたいと思い、そういう努力もしましたが、それでは選択肢が狭くなってしまう上、自らの可能性を自らで切り捨てているように思えたため、最終的には様々な職種に手を出しました。その度にこう聞かれたのですが、上の3でも述べたように、私はドイツ留学というのを、単に語学習得目的だったということにしたくありませんでした。ドイツで培ってきた物事の考え方や経験、様々な国の人とのやり取りを通じて得た知識など、ドイツ語に留まらないことを主張しました。
 それから、これは個人的なことですが、ドイツに行ってわずか4ヶ月の頃、前期に参加していたゼミの40人ほどのドイツ人の前で、専門分野に関する内容をレポート発表することになりました。いくら自分の専門分野とはいえ、慣れないドイツ語でしかも、中途半端には終わらせられないというプレッシャーから、発表直前までの1ヶ月かかっても、自分で納得いくものが出来ませんでした。けれど、やると決めたのは自分なのだから、やれるところまでやろうという意思を固め発表を行ったわけですが、その際、ゼミ生全員から拍手喝采を貰い、内容を絶賛されたことが自信につながりました。この頃から、度胸がついたというか、何に関しても物怖じしなくなりました。それがあったからなのか、就職活動の面接では一切緊張せず、堂々と自分を出せたように思えます。むしろ面接中は、面接官がどんな意図でその質問をしているかを考え、どうすれば面接官を出し抜けるかを常に考えていたほど、余裕を持っていました。これぐらいがいいと思います。企業側としても、おどおどしている学生よりは、堂々と、しかも裏の裏をかいでくるぐらいの学生を欲しがるはずです。
 それが企業側にも伝わったのか、結果として就職活動を始めてわずか3ヶ月で就職活動を終えることが出来ました。早くに自分に合う企業に出会ったというのもポイントだったのかもしれませんが。
 留学で得たことが、語学だけだと思わないこと。例え語学学校に行っていただけでも、学んだものは語学だけではないのだから、帰国後はきちんとそういったことを頭の中で整理し、就職活動なり、その後の自分なりにつなげるべきだと思います。そして、さらにそれだけに捉われず、もともとの自分の良いところと融合させていけば、自分としても納得の行く自分自身を作り上げられるのではないでしょうか。


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